髙い駒音を響かせる将棋の一手・・将棋は、下手(へた)の横好きだが、2017年12月6日の新聞を見て驚いた。竜王以外の6つのタイトル戦で、規定回数以上のタイトルを獲得(永世棋聖・永世名人・永世王位・名誉王座・永世棋王・永世王将)していたが、12月5日、渡辺 明竜王に4勝1敗で勝ち、通期7期の竜王位資格も得て、前人未踏(到)の永世七冠を達成したという。
いずれは、知能的な勝負事(将棋やチェスなど)は、AI、PCに敵うべくもなくなるだろうが、電磁的情報社会になる前に、人間同士の戦いで、あり得ないと思う快挙に出くわしたのだ。
素晴らしきかな・・人間!である。
PC将棋で・・女性の『(私が)カチマシタ』
ソノ声の・・なんともイマイマシイ・・コト!
あと10年もすれば、チェスや将棋は、間違いなく、人間=頭脳は、電子計算機に百戦百敗の憂き目をみよう。
私も、PC将棋で遊んだことがあるが・・あの電子的女性の声で「勝ちました!」と宣言された時の口惜しさ・・次に一ランク、相手の・・PCに下げてもらって、今度は「敗けました」の声を聴いた時の・・安堵感。優越感・・言葉は悪いが「座間吾美路」(これはPCにうち込んだら勝手に語換してくれました)・・と思いました。以来ナカナカPC将棋に勝てず、あの負けた時のくやしい想いに、それからPCとの対戦は出来るだけ避けている。
とにかく計算能力が、プロ棋士千人が知恵を絞っても、わずか数秒のあいだに何万手の中から、もっとも確率の高い次の一手を導き出すのがPCである。
プロ棋界は、日本的(武士道)の礼儀、作法をもつ棋士の集まりであると聞く。勝負中、チュウインガムを噛む人もいないし、学ぶ少年少女は姿勢よく、礼儀正しい。
観戦の人たちに、スマホで遊んだり居眠りしたりする、ダラケタ振る舞いは見たことがない。
汗や涙を伴わない計算高い相手(pc勝負)には、関与しないのが一番。・・それが吹けば飛ぶよな将棋の駒に・・の心意気ではないでしょうか。
どうぞ、将棋だけは、人と人の「新手一生」升田幸三名人・・のような、たゆまぬ汗か涙の・・人と人の戦いであってほしい・・と願っています。
将棋に限らず、PCやスマホのゲームはおもしろいことだろうが、あとは虚しい疲れがドッとやってくる。
サテ・・貴方はどうだろうか。