年賀状を廃止して久しい。
だだし、それでもいただく年賀状には、気に入った禅語の一つ二つを選んで、1月中旬以降・・普通ハガキに添え書きして出すことにしている。
準備した禅語は「平常心」と風穴の頌・・スポーツ選手などに多い禅語「平常心」への誤解について・・
集中力の素のように思われている「坐禅三昧」・・その心境は「悟り」ではない。
新聞・出版社の編集人など、平常心を「いつも努力している心がけ・・そのままに」とか・・坐禅したこともないのに、座禅と書く無神経ぶりに呆れます。
ついでに坐禅の座は「坐」と書いてほしい。
無門関 第十九則 平常是道(びょうじょう ぜどう)
師 南泉に趙州 問う「いかなるか これ道」
南泉云く「平常心 これ道」
*南泉(748~834)趙州(778~897)
Q:公案(問題)の表題に「心」がないのはどうしてか・・?
◆冬に雪あり 春に百花有り
もし閑事の心頭に懸くること無くんば
すなわち これ人間の好時節◆ 無門 頌
いつもの心がけとは大違い・・(平常心とは・・無門云く・・迷いを捨てはてた生活=行いができれば、それが人の道である・・との意)
●長憶 江南3月裏
とこしなえにおもう こうなん さんげつのうち
鷓鴣啼處 百花香●
しゃこなくところ ひゃくか かんばし
*風穴延沼(ふけつ えんしょう896~973)
無門関 第二十四則 離却語言 (りきゃくごごん)
【本則】禅者 風穴に求道者 問う
「師の禅境(地)を言葉や文字を離れて、一真実を道(い)え」
●風穴の頌は、語言についてまわっているか?ソレトモ離れているか?
くれぐれもご自愛専一に祈りあげます。
奉魯愚をご覧いただき、有(会)難うございました。
馬翁+15 加納泰次 拝