元服の書㉗ スーパーボランティア 尾畠さんの歩き旅 270キロで中断!

尾畠さんの歩き旅は37日間270キロ、静岡県浜松市で「ココロクバリ」の中断。

どうやら故郷・大分に戻られました。

中学・高校生と60才~第2の人生を歩む方の・・求道の問いに答えて書いています

良寛さんの事を書こうと思った矢先、尾畠さんの歩き旅が中止とのTV・NEWSがありました。尾畠さんの1日の行進は、平均8KM弱・・大人の歩行は1時間当たり約4KMだから、テントや生活道具を乗せたリヤカーを引いているにしても、ひどく遅い印象でした。その理由は、尾畠さんを見かけた町々の人が声をかけ、会話や揮毫をせがみ、それに独り一人、誠実に対応していたためのようです。

歩き旅を中断して大分に戻ったのは、ゾロゾロ、列をつくって面談を希望するオバサンや子供たちを疎(うと)んじたせいではありません。一生懸命、応対に努める内に、ますます順番を待つ行列ができ、人だかりができ、路上にあふれた人が車道にまで出張って、車の渋滞騒動に及んでしまったからです。自分が歩き旅をしたために交通事故が誘発される・・その恐れを感じて中止を決意されたのです。                          人の「人間」たるを評価するのは、言葉や文字でもなければ、財産(金)や役職、地位ではありません。前号で「人の重きは行いにあり」と書きましたが、日頃の生活(ご飯を食べたり、仕事をしたりする)態度・行動にある・・このことをシッカリ肝に銘じて黙々と働く姿こそ・・尊いのです。

話を一寸(チョット)そらします・・このことを学校の先生や親に注意されることなく、自覚できるよう、自分に自分が言い聞かせて、少しでも努力していける者でありたい。

そんな若者であってください。

先生や親や社会に責任を押し付けたり、甘えて言い訳する・・そんな優柔不断なグズグズ人間にならないでほしいのです。

もしイジメや暴力に出会ったら、それに屈する前に、何時でも目前の警察や弁護士に駆け込み、マスコミは、いち早く察知して、その経過をも報道するよう、政府や行政に対策・対応を迫り続けてほしいと思います。

昔から、親はなくとも子は育つ・・という。少子化のおりでもあります。いっそ国家と行政が、そうした子供たちを大学卒業とか、高校を卒業して就職するまで、完全養育して・・その代わり、医者や自衛隊や、仕事に従事した時の数年間は・・日本国に貢献する条件で・・社会参画するまで面倒を見、親に変わる愛情を注いだらどううだろう・・と思います。前に書きましたが、社会が弱者への「ココロクバリ」を忘れ、親が子供への「シンパイ」をなくしてしまうと、国家・家庭は崩壊します。第一「ココロクバリ」の漢字さえ、まともに書けない社会人や親・学生が出現しています。それでいて「シンパイ」しています・・と口先だけのしおらしさで言うのです。

閑話休題(それはさておき)・・

尾畠さんは、自分の周りに集う人たちの交通事故を心配して、歩き旅を中止されました。

私は、尾畠さんを「アメニモマケズ」の主人公のような人・・と書きましたが、ミンナにデクノボウと呼ばれる・・ソンナ人は「心配り」の出来る人なのです。

どうぞ、そっと見守ってあげてください。

 

次回、ホントに次回こそ、良寛さんにたどりつきますが、この大愚(たいぐ・おおばかの)良寛さんは世界で、まれに見る「心配り」をなした方です。

【註】この「禅・羅漢と真珠」は、出来るだけ下書き原稿を作らず、若い方の質問をうけて、機のむくままに書いています(・・気ではありません。機とは心のハズミを云います)

その根底にあるのは、坐禅・・それも・・何の役にも立たないことを覚悟して・・3分間の独りポッチ禅をしてみてください・・のお願いです。

年をとるにしたがい とかく造作、ゴリヤクの想いに捕らわれて、ナカナカ純禅に至りません。若い内に、寝る前/起きる前・通学/帰宅時・トイレの中・・とにかく3分間(1回10秒程度の呼吸×18回数)誰にも知らせず、独りポッチで、背筋を伸ばして、眠らないため眼を半眼にして坐禅してください(そして・・出来売れば、このはてなブログ=千年前の禅者が編集した「禅者の一語・・碧巌録意訳」と「禅のパスポート・・無門関 素玄居士提唱」をのぞき見してください。

有(会)難うございました。