元服の書⑰ 食事と会話の切れ目が【縁の切れ目】・・

元服の書⑰ 無門関「女人出定」の文殊菩薩・・あんなテイタラクで、よくまあ七佛の師と言えますね?

 

Q:禅者の世間の対応・・

  縁の切れ目は「食事と会話」だけですか?

昔(11歳~15歳頃)の成人式にちなみ、中学・高校生の問いに答えて書いています

 

誰が言ったのか・・金の切れ目が縁の切れ目。至言です。

でも、私は・・お金より「食事と会話」の切れ目が縁の切れ目!であると思います。

夫婦にせよ、子育てにせよ、養老にせよ、一緒に食べる食事(例え貧しくとも手作りの)が無くなると、会話することがなくなり、心配(こころくばり)がなくなり、掃除や洗濯が杜撰(ずさん)になります。

酷(ヒド)く、セレブな場合、お金だけが強力なボンド役です。

でも家で作る食べる食事が無くなれば、離散傾向が高まります。

最近は、台所で包丁、まな板がない家庭があるそうです。近い将来、ドローンや無人配送車が届けに来て、自動的にBOXに入れられ、あとは、各自がバラバラでチンしての食事。水仕事や掃除、会話もない・・通知や請求はスマホ決済で・・財布やATM不要の家庭、社会になるでしょう。

通学、通勤・・それこそ何のために生きている社会でしょうか。

自分の家庭を振り返って・・家族とは何か・・どんなキヅナで結ばれているのか・・晩御飯や、あわただしい朝ゴハンだけの会話や団欒(だんらん)を思い返してみてください。

こうした暮らしの風潮を、NHKやマスコミ、政治・経済界は、平凡ながらも問題が少ない社会・・悪くはないから、いいではないか・・と放任、評価したふりをします。

何のことはない日本の「AI」社会は、人間としての「感動」や、孤独・・寂寥を知らぬ・・裸の王様社会だから、老人の自殺が年間3万人もいる事実に知らぬ顔です・・

勝手に皿の寿司を触っている回転ずしの子供連れのお母さんよ。

スマホを見ているバカリじゃダメだよ。子供に留意しなさい。

日本人なら、せめて家庭で1日1回、貧しく面倒でも母親の手作りの食事の味と会話を知っている子育てをしてください。

無表情のスマホの幽霊ビトよ・・目を覚ませ・・と言いたい。

 

現代の「生きている禅者」とは、どんな人でしょうか?

私の評価基準は、生活が利己的(利権目当て)でないこと。世の中の世話、人情、処世術は ことごとく「痘痕アバタも笑窪エクボ」の出来事だから・・マアマアと角を立てずに、自他共に喜べる行為で対応できる人。

イグノーベル賞 受賞者たち・・日本人12年間 連続受賞者

その他・・道に迷った幼児を見つけたボランテアのオジィサン

この禅・奉魯愚(ブログ)を看ておられる方がた宛てに「役立たない独りポッチ禅」と銘打って書いています。

いずれ「役立つ」とか「役立たない」とかの相対的効能書きは抹消する予定です。

有(会)難うございました。